2023.03.28
令和4年度山口大学合同研修会について
令和4年度の山口大学合同研修会を開催しました。
【本事業の目的】
世界の自然環境を取り巻く問題は、年々深刻になっていき、温室効果ガス排出の削減目標を検討すべく今後、各国の課題が重要視されていくことになっていく中で、本事業は、脱炭素社会に向けて、身近なプラスチック、衣類、食品問題について、自分たちに何ができるか、また、問題を解決するためのビジネスモデルを考えることにより、これから社会に出る学生の皆様に資源循環業界に対する見識を深めていただくと同時に、青年部会員の資質を向上させることを目的とする。
【参加者】
・山口県産業廃棄物協会青年部 11名
・山口大学工学部 57名
※なお、この事業は、3日間共同で実施し、大学の単位取得にも繋がっております。
【本事業の成果】
・参加していただいた学生からの感想(別添資料:合同研修会3・4)
・宇部日報及び循環経済新聞の記事(別添資料参照)
☆第1日目
2022年12月2日 14:30~17:00(150分)
・山口県青年部会員による基調講演(㈱中特ホールディングス)
「演題:食品ロス問題から考える3R」
SDGsの一つである餓鬼をゼロについて、㈱中特ホールディングスが取り組んでいるフードバンク活動とダチョウによるリサイクル事業
説明を行いました。
また、フードバンクビジネスとして、実際利益が出るのか?儲かっている会社しかできないのか?などの込み入った話も学生達に説明することができました。
・学生と青年部会員によるグループセッション
(プラスチック・衣類・食品問題について、9班に分かれ、現状の問題点や課題の検討)
グループセッションでは、青年部も各班に一人ずつ同席し、学生達とふれあいました。学生達のフレッシュな意見もあり、各班とも活発な意見交換ができました。
☆第2日目
2022年12月7日 12:00~16:00(240分)視察見学
・学生による青年部会員企業訪問(㈱アースクリエイティブ食品リサイクルセンター)
動植物性残渣や食品系廃棄物のリサイクル施設及びその他産業廃棄物処理関連施設の見学
☆第3日目
2022年12月23日 14:30~17:00(150分)
・学生による各班ごとグループセッション発表
・青年部会員による質疑及び講評
・プラスチックが課題の学生達は、日本国民全体の意識改善から始まり、受刑者まで取り組みを行うようにプランを検討する意見も
出ました。
食品が課題の学生では、冷蔵庫内の材料や保存品の管理をアプリで行ったり、食材の残りを使用して大手レシピアプリに負けないような
工夫をこらすようにアプリを開発する意見も出ました。
衣類が課題の学生は、新たな古着の回収システムを考え、大量生産の考え方を改め、価値のある製品を生産し、古着を効率的に利用できるようなアプリを考える学生もいました。
最後に青年部の加藤部会長に講評をして頂きました。驚くようなビジネスモデルの発想もあり、青年部会員も学ぶことが多かった研修会となりました。また、どのテーマに対しても、青年部会員による質問や実際事業に携わっている会員からのアドバイスもあり、これから社会に出る学生の皆さんにはとてもインパクトのある研修であったかと思います。
研修会を終えて
今回のグループセッションのテーマである、プラスチック・衣類・食品の3つは、学生にとって身近なものを検討して頂きました。アルバイトで働くことを経験している学生も多く、その中で取り扱っているものが、最終的にどのようにして処理され、その後どうなっているかを学ぶことができたのではないかと思います。しかし、限られた時間内で青年部会員の事業内容を全て伝えることは難しく、学生からも青年部会員のビジネス内容や過去学生が考えたビジネスモデルの内容を説明して欲しい等、要望や、青年部会員の課題も多くあります。
来年度以降もこうした課題を解決しつつ、研修会も継続して行っていきたいと思います。
最後に
今回の研修会は、各企業と山口県のコラボレーション企画で行ったリサイクルの取組みの資料や㈱中特ホールディングスよりダチョウの卵を使ったのど飴を参考資料として、学生の皆さんに配布いたしました。また、報道関係者の㈱宇部日報社様、日報ビジネス㈱様のご担当者様にも来ていただき、取材内容を紙面にて掲載して頂きました。また、山口県産業廃棄物協会の会報にも研修会の内容を記載して頂きました。
アップサイクルチラシ(リサイクルの取組み)①
アップサイクルチラシ(リサイクルの取組み)②
食品トレーサイクルチラシ(山口県とのコラボレーションリサイクルの取組み)
㈱宇部日報社様(2022年12月6日 掲載)
日報ビジネス㈱様(2023年2月21日号 掲載(循環経済新聞))
学生達の意見 合同研修会3(さんぱいやまぐち2023年2月 117号掲載)
学生達の意見 合同研修会4(さんぱいやまぐち2023年2月 117号掲載)